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きょうりゅうのわかっていること・わかっていないこと

きょうりゅうのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

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ことばであそぼう五七五」 夏の雨さんの声

ことばであそぼう五七五 作:内田 麟太郎
絵:喜湯本 のづみ
出版社:WAVE出版
税込価格:\1,430
発行日:2013年06月
ISBN:9784872909050
評価スコア 4.4
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みんなの声 総数 4
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     この絵本は題名に「五七五」とありますが、「俳句」の絵本ではありません。
     「リズム」の本です。
     「俳句」では「五七五」が基本です。短歌はもう少し長くて、「五七五七七」。
     これも、「リズム」です。
     どうも、日本人にはこの「五七五」や「五七五七七」という「リズム」があっているようです。
     暮らしのさまざまな場面で使われています。

     さらにこの絵本では「だじゃれ」の言葉遊びや季節感といったものを描かれています。
     最初に出てくるのは、「たかげたで/げたげたげたと/タカわらい」という言葉。
     絵は、初夢のシンボル、富士山と鷹(もちろん、この鷹は高下駄をはいています)が描かれています。
     内田麟太郎さんのひねった言葉(きっと内田さんは、首もひねったと思います)も面白いですが、喜湯本のづみさんの 絵もユニークで楽しめます。
     私が一番笑ったのは、「はるさめや/サメさめざめと/まちぼうけ」についている絵。
     大きな柳の下で、薔薇の花束をもった鮫が黒い傘をさして涙を流しているところ。これが、実に、鮫なのです。
     もしかしたら、言葉遊び以上に、その言葉に合わせた絵を描くセンスも学べるかもしれません。

     こういう言葉で遊ぶことから、「リズム」に親しむというのは大事なことです。
     子どもたちもスマホでメールをする時代。絵文字ばかりではつまらない。自分の言葉で何を伝えるかです。
     コミュニケーションの時代と言われながら、それをよくする方策がなかなか見つけられないのが現実。
     子どもだけではなく、大人も「五七五」を使った言葉遊びが必要です。

     指を折りながら、口で中でぶつぶつ言っている親子を見かけたら、変な親子だと思わずに、ははん、あの絵本を読んだんだなぁ、言葉の「リズム」を楽しんでいるのだなぁと、やさしく見守ってあげて下さい。

    投稿日:2014/02/17

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