これは・・・。子どもが読んで楽しいというより、親への警告といった感じです。そう感じるのは、私がれいちゃんのママと同じ事をやったことがあるからでしょうけれど。
いもとようこさんのふんわりとした優しい絵だからこそ、この絵本は成り立つような気がします。内容のシビアなところを薄めて、読み易くするのに力を発揮しています。別の絵だったら、話がストレートすぎて、身も蓋もないかもしれません。
我が家では、魚や肉は粗末にすると「命に対する冒涜だ」と叱るのですが、野菜については、「野菜は体にいいから食べなさい」という視点からしか見ていませんでした。気がつかなかった大事なことを改めて気づかせてくれるという点では評価できると思います。
ただ、やっぱりもっと楽しいお話の方が私としては好みです。こういう内容はもう少し噛み砕いてから本にして欲しいというのが、正直なところです。