「あ。これ、魔女の宅急便の人だ〜」と
なんとなく図書館の本棚から手に取った1冊だったのですが。
読み進むうちに、
幼い頃から今に至るまでの
角野栄子さんの数々のエピソードの中に
私もすっかり入りこんでしまい、
その時々の「栄子ちゃん」または「栄子さん」のすぐ隣で
私まで一緒にドキドキしたり、ワクワクしたり、泣きそうになったりしているような
そんな気持ちのままあっと言う間に読み終わりました。
題名から、
『作家としての物語の練り上げ方』とかそういった
ちょっとお堅いことが書かれているのかな?なんて想像していたのですが
内容はもっとずっと親しみやすく、読みやすかったです。
しかし“想像力”を働かせることの素晴らしさは
しっかりと伝わってきました。
実は私はまだ『魔女の宅急便』を一度も読んだことがないのです。
でもこの本を読んだら、やっぱりキキに(本の中でではありますが)会ってみたくなりました。それから、それ以外の角野栄子さんの作品も、もっとたくさん色々と読んでみたくなりました。
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岩波ジュニア新書は今までに何冊か読んでいますが
今回たまたま初めて
本の最後のページの『岩波ジュニア新書の発足に際して』という欄を読みました。
そして(1979年とありますので)40年近くも前の大人たちからの
今の若者たちへの力強いメッセージに感動しました。
岩波ジュニア新書を手に取る機会があったら
ぜひとも最終ページのこの欄も、読んでみて欲しいです。