ガース・ウィリアムズの絵がとても愛らしい、うさぎの夫婦のお話です。
『しろいうさぎとくろいうさぎ』のその後のようなお話でした。
つりに出かけて遭難し、はからずも最愛の妻エミリーと離れてしまったベンジャミン。
一生懸命にエミリーの元に戻ろうと頑張ります。
そのベンジャミンの冒険の物語ですが、苦境に立っていても、いつでもベンジャミンは明るく前向きです。
その根底には、エミリーに会うのだという強い想いがあるからでしょう。
読者も、ベンジャミンの冒険を一緒に乗り越え、エミリーに会えたときは共に喜ぶのです。
春の陽射しをいっぱいに受けたような、温かい気持ちになれる絵本です。