何とも不思議な感じの絵本です。
すーくんがお父さんと散歩に出かけます。
そこですーくんがお父さんに「木になって!」と言うと、すぐさまお父さんが木になってしまったのです。
ページをめくるたびに「なんで?」って?の連続です。
木になったお父さんに幾度と助けを求めるのですが、
その度お父さんは(きは なんにも いわないの)と声に出さずに言います。
確かに木だから喋らないですよね。
すーくんはお父さんの力を借りずに、ひとりで考えて木に登ったり降りたりできるようになりました。
木になったお父さんにも、いつもと同じように話かけるすーくん。
普段の父と子の関係が見えてくるようです。
木になったお父さんの表情も面白い。
淡々と話は進んで行きますが、読んだあとはほのぼのとした気持ちになりました。