まこちゃんという男の子が
籐の小さなバスケットを持ち
自動車を運転します
すると
ストップ! のせてのせて
と熊やウサギやネズミたちが乗り込んできます
でもよくありがちな
の〜せ〜て いいよ というご挨拶の勉強みたいな
みたいな甘ったるい世界じゃないのですよ〜
なんたって
まこちゃんの自動車は速いんですもの
テキストにもスピードが大切にされています
のせて といわれたら 次のページではもう出発してます
山場はトンネルをぬけるところ
「トンネルトンネルまっくらまっくら」
ここはおそらく この絵本を愛するほとんどのこどもが
覚えて一緒に言いたくなるところ
何百回読んでも、出た!とトンネルを抜けるところでは
そのたびに、嬉しくなる。
不思議ですね、素晴らしい絵本は繰り返し読んでもあきない。
東光寺啓さんについて詳しくは不勉強なのですが、この画家さんがいかに素晴らしいかは 最後の奥付のあるページで分かります。
まこちゃんたちが向かった先、お話にはでてこないそれがここに描いてあります。 私が読んでやったこどもたちは、みんなこのページの道を指でたどり、一緒に山の向こうへ行くのでした。