娘には、カバーの折り返しに書かれた「父子家庭の子どもが母への思いをつづる」という文は読まずに、本文を開きました。
「4こうねんはなれたほしから、ぼくのいえをみたら・・・」と読むと、
娘はすぐに、「4年前の地球が見えるんだよね」とわかりましたが、
関西弁のテンポのよい会話と楽しい絵で、笑っている間にお話は終わり、やはり「ぼく」の家にお母さんがいないことには気づかなかったようでした。
私が、ほんの少し補足をすると、「えっ、お母さん、いないの?死んじゃったの?」と、びっくりして、終わりのページからもう1度めくり直しました。
そして、一言、「いいお話だったね」と、かみしめるようにつぶやきました。
本当に会えたらいいな。今はもう会えない人にも・・・。そして、今目の前にいる我が子の生まれた瞬間や、自分自身の子どもの頃にも・・・。