10年ほど前、友人から「大人が読んでも面白く、感動できる絵本だよ」と言ってプレゼントされました。
涙もろい私は、ラストシーンでポロポロと大粒の涙を流してしまいました。
世知辛い世の中、足の引っ張り合いや妬み、策略、裏切り等など社会に出るといろんな事にぶつかります。生まれたばかりの娘に対して、「したたかであれ」と願っていますが、最終的には、愛情に満ち溢れた幸せな家庭で優しい家族に囲まれた生活を送っていて欲しい(ちょっと気が早すぎるかな?)。
この本は、そんな私の思いを代弁してくれているように思えます。
娘にも是非、読んでもらいたいのですが、どうしても与える時期を考えてしまいます。
「ゲームのようにリセットできるんだ」「嫌になったら何度でも生まれ変わって、いろんな人生を体験できるんだ」なんて勘違いしてしまうんじゃないかと不安になるんです。
命の尊さを理解できた後、シッカリと読解力が身についた頃なら安心して手渡せるかもしれません。その時まで、この本は本棚の奥でおやすみです。