私が中学のときに、バレンタインのおかえしで先生からもらった絵本です。当時、高校受験や家庭内のいざこざで、気持ちもすさんでた私ですが、主人公の猫が愛することを知って、悲しむことを知って、初めて心というものを知ったときに死んでいったと言う話をよんで、とても心を洗われた気持ちになりました。何度も何度も読み返しては、涙うるうるになりました。やっぱり、どんな名誉やお金があっても、人を大切に思う気持ちとか、いとおしい気持ちとかには変えられないんだということを再認識させられました。
小さいころから絵本は好きだったけど、大人になって初めて出会った絵本がこれです。
私もこの絵本のねこみたいに、気持ちが洗われて、いとおしくて大切な人を見つけたいです。
そして、大切なこと、子ども心を失わずに生きていきたいです。
今、本ばなれが新聞などで取りざたされていますが、絵本ならとっつきやすい子どもも多いはず。
子どもと大人のはざまにいる子どもたちに、きっとこの絵本は何かを与えてくれるはず。