「いい子にしなさい!」
大人は子どもに対してよく言います。けれども、「では、いいこってどんな子なの?」と問われると、具体的な何かをイメージして口にしているわけではないことに気づかされます。そして、はたと「大人が『いい子にしなさい』と言うときは『大人にとって都合のいい子』を意味しているのではないか」と思い、ばつの悪い思いがしました。
この絵本を読むと、そんな「大人にとって都合の良いいい子」という意味でこの言葉を使っている自分が情けなくなりました。
この絵本は、母親の愛情の深さを感じることができる良い絵本だったと思います。