子供が大好きな、ティモシーとサラのシリーズです。
でも、母にはちょっと、かわいらしすぎるかな…と思っておりました。
でも、このお話、よかったです。
キャンプに出かけたティモシーとサラ。
そこへ、もりのようせいと名乗る男の子が現れます。
いろいろと二人に意地悪をしかける男の子。
でも、彼がそんな行動に出るのには、わけがありました。
アングルとか、色調で、男の子が感じている寂しさや悲しみが、ひしひしと伝わる絵です。
正直、このシリーズの他のお話は、まっとうすぎて、大人には面白くないかも、と思っていましたが、
今回は、そのまっすぐさに救われました。
「またもりのようせいに会いにきます」と言ったおかあさんと、
ようせいから貰ったガラス玉を大切に持っているサラ。
本当に読んでいて嬉しかったです。
最後のページ、木にサラのリボンを結んでいる男の子の絵も、よかったですね。