少し前に『ぞうのたまごのたまごやき』の感想を投稿したのですが、やっぱりこの本も紹介したくなってしまい、重複しますが、書くことにしました。
一番最初は1961年に出版されました。我が家にあるのは、2000年1月初版の理論社 新・名作の愛蔵版というシリーズです。現在は、文庫版や和歌山静子さんの絵で出ているのかもしれませんが、和田誠さんの挿絵です。
おなじみの王さまのお話が4編入った童話集です。
全部ナンセンスなお話で、他の本にはない味わいの飛び切り面白いお話ばかりです。第1話が「ぞうのたまごのたまごやき」です。
もともと私が小さい頃から姉妹で大好きだった本でしたし、母も気に入っていた本だったので、子ども達も親やおばあちゃんから小さい頃からたっぷり聞いて育ちました。
我が家では、もちろん4話とも大好評ですが、特に人気が高いのが、第3話「ウソとホントの宝石ばこ」です。読んでいるうちに頭がこんがらがりそうなところがありますが、ウソをついたらどうなるか、反対にウソがつけなくなったらどうなるかを面白可笑しく書いた傑作です。
おなじみの大臣や博士もいい味を出しています。
この本の前書きが
どこの おうちにも こんな 王さま ひとり いるんですって
というものなのですが、我が家には実に三人もいるのです。
私は・・・? もちろん、王さまを事実上管理している大臣です。