くまくんは、森の中で木に登り、あちらこちらを眺め、虫や動物たちとおしゃべりをして、ゆっくりと木から下りてくると、ひとりの女の子と出会いました。その女の子は、川の近くにテントを張り、夏の休暇を過ごしていたのです。
子ども同士のゆったりとした時間の流れの中で、楽しくのびのびと過ごす様子が、センダックの優しい挿絵とともに描かれています。
出会いから別れまでの間の、充実した時間を感じることができます。
人間との出会いに、何の抵抗もなく、楽しく遊んでいる様子は、なんともいえないいい雰囲気です。
気になるのは、エミリーのご両親はどのように捉えていたのかなということです。
くまくんの優しい気持ちは、両親の思いがあったからこそで、見習わないといけないことだと思いました。