湖のほとりでゆっくり夜が明けていく様子を描いています。
暗いトーンの色合いが少しずつ明るくなっていき、
最後のページはまぶしいとさえ感じるほどの鮮やかさです。
実は子供に読み聞かせる前に一人で黙読したときには、
とても静かな絵本だなという程度であまり心に響くものではありませんでした。
ところが、声にだして読んでみると、
言葉の響きと絵の静けさがぴったりしてその美しさに驚きました。
「時の経過を言葉でゆっくりと表す」なんだかちょっぴり贅沢なひとときを過ごせる絵本です。
いつもは茶々を入れたりする息子が黙って聞き入り、
「海の夜明けも見てみたいね〜」と言っていました。