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おさるのおうさま」 ルートビアさんの声

おさるのおうさま 作・絵:いとう ひろし
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,210
発行日:1997年
ISBN:9784061978416
評価スコア 4.37
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みんなの声 総数 18
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  • ひとの気持ち

    古本屋で、いとうひろしさんのお作ということで、買ってみました。
    まず、ぱらりと開いてみて、そこにあった言葉。
    このひとは、なんでこんなにないてんだろう。
    あのひとは、なんであんなにおこってんだろう。
    ひとのきもちはよくわからないから、おさるのきもちならとおもったんだ。
    だけどやっぱり、てごわいてごわい。

    …なんだかこの本、一筋縄ではいかない予感。

    読んでみて、ますますそう思いました。
    島に住んでいるおさる。
    ある日、「おさるのおうさま」が、やってきた。
    でも、彼の言うことは分からない。
    彼が何を望んでいるのか分からない。
    逃げ出したおさる。でも、妹と遊んでいて、妹もいきなり「おうさま」みたいになっちゃった。
    おかあさんがやってきて、おっぱいをあげたらぐっすりねちゃったけど。
    おうさまみたいな妹を寝かしつけることが出来たお母さんなら、
    「おさるのおうさま」の気持ちが分かるのかもしれない。
    でも、おうさまは、波にさらわれて、どこかへ消えてしまった…

    自分ではない、他者の気持ちについて、思いをはせるおさる。
    このおさるに、自分を投影させる人、多いのではないでしょうか。
    「ひとの気持ち」って難しい。
    でも、おうさまの気持ちを思い、どうすればよかったのかな、と考えるおさるを見ていると、
    これから、どんな人に出会っても、なるべくその人の気持ちに寄り添えるようになれればな、と思わずにはいられなくなりました。
    子供の本って、本当に侮れない…。

    しかし、この本の、最後の言葉も面白いです。
    ひとのきもちをわかってあげるのは
    とてもむずかしいことですね。
    きっとぼくも、なんだこいつは、とおもわれているにちがいありません。

    あはは。いとうひろしさん、あなたは本当に面白い方ですね。
    いっぺんで、好きになりました。

    投稿日:2006/04/17

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