このお話を読み終えた後、なんとも言えない不思議な余韻が残りました。
ミシンはなぜ、たくさんの懐かしい歌を知っていたのだろう
ミシンはお店に来る前に、歌の場所に居たのかな…
歌の景色を、どこかの部屋の窓から見ていたのかも…
ミシンの歌の服にぴったりの人たちは、その歌を知ってる人。
昔その場所に居て、もしかしたら満月の夜にミシンが思い出を歌う夜に、懐かしいふるさとの夢をみたのかもしれませんね。
あのお客さんたちはミシンに呼ばれて来たんだと、なんだかそう思えてなりません…
そして見習いの彼女も、遠いあの日に帰ってしまった
それが怖くもあり切なくもあり…、儚かったです。
カタカタと心地よい音色が聞こえてきそうな、なんともこみねさんらしい美しいお話でした。