名前を当てる定番の民話です。
子ども達の感想は、「大工の言った名前が外れてると、おにはすごく嬉しそうだね〜。」というのと「(最後の日)なんで大工はおにの名前がわかってるのに、2回も違う名前を言うのかな。」というもの。なかなか鋭いところをついてますよね。この駆け引きが面白いのです。
おには難問を出すけど、結構大工も意地が悪い。その勝負どっこいどっこいという感じです。でも、なんとなくお人よしっぽい感じがおににはあって、そこに落とし穴があったのかも。せっかく橋をかけてあげたのにね。トム・ティット・トットといい、このおにといい、歌う時には名前を出さないように気をつけましょう。
赤羽末吉さんの絵は迫力があって見事です。おにも堂々としていて立派なのに、あまり威圧感とか恐ろしさとかはなく、どことなくアラジンのランプの精のような雰囲気があります。
ちなみに私はおにが初めて登場するシーンで、川の中からおにの角と髪が見えてくるところの絵が大好きです。これ、ちょっと和泉屋のクッキーに似ていませんか?