「こぶたくん」に続いて、シリーズ2冊目も読んでみました。「こぶたくん」同様、5つの短いお話で構成されています。
1話目の「かぼちゃ」から、娘の目はきらきら。毎年、春になると、我が家でも、畑に様々な野菜を植え、娘も作物の世話や収穫を楽しんでいるので、「畑仕事ならお手のもの!」といった感じです。
きのうも、ちょうどレタスの種を植えたばかり。こぶたくんと同じように、今朝も1番に見に行って、
「まだ芽が出てない」と言いながら、水遣りをしたところでした。なので、ペポかぼちゃの芽が出たときのこぶたくんの喜びも、それを収穫して、家族みんなで味わったときの感動も、我がことのようにかみしめながら聞き入っている娘でした。
「ひとりでいたいの」と「かあさんの休日」・・・これはもうお母さんのためのお話ですね! きっと誰もが共感することと思います。これだけはっきりお母さんの気持ちを代弁してもらえると、本当にスッキリします!
絵本の中のお母さんは、いつもやさしくて、大らかで、子どものことをしっかり受け止めてあげて・・・そんな完璧なお母さん像が多いですが、自分もそうなれたらいいのに・・・と思いつつ、現実とのギャップの激しさに(!)落ち込むこともしばしば。
でも、こぶたくんのお母さんは、普段自分がしていること、したいと思っていることを、そのまましてくれているので、思わず、にたぁ〜っと頬が緩んでしまいます。
「ききたいこと」は、好奇心いっぱいの娘に重なるお話です。
お父さんとの何気ない会話が、ほのぼのとして、かわいらしく、親子のしあわせな時間をいっしょに味わえます。
「どうしてそんなに、いろいろききたがるんだい?」
「それは、ぼくが、たくさんのことを しりたいからだと おもう。」
「きみは、いつか きっと、いろいろなことを しるようになる」
そんな会話がしみじみ・・・。
娘は、顔を上げて、「Jは、こぶたくんより、もっといろんなことをしってるよ!」と、いばりんぼうの口調で言ってました。
「おやすみのじかん」は、いばりんぼうも、いたずらっこも、甘えん坊に戻れるお話。
「かあさん」
「なあに」
「ぼく、ねむれない」
「あら、どうしてかしら?」
お母さんが、ドアを閉めて、部屋を出て行くたびに、繰り返される親子の会話。いろんな理由をつけて、お母さんを呼び止めようとしますが、最後は、「まだ、さみしいみたい。」と、こぶたくん。
「ぼく、しっかりだいてほしい。」・・・子どもが求めているのは、いつも安心感なのですよね。
娘も、お話を読みながらあくびをしだし、すっかり眠る準備に入っていきます。・・・と思っていると、読み終わった途端に、「“こぶたちゃん”ごっこしたい!」と言い出し、「嬉しすぎて、ねむれな〜い」モードに突入してしまいます!
娘が、毎回くすくす面白そうに笑うのは、こぶたちゃんが「おみず もってきて」と頼むと、お母さんに「おねがいしますは?」と言われ、「おねがいします」と付け加える場面。自分がいつも言われていることなので、「こぶたくんも言われてる!」と思って、笑っちゃうみたいです。(英語では、ちゃんと“please”と言うのに、日本語になると、途端に「ママ、おみず〜!」になっちゃうのはなぜ!?)
そんな些細なことまで、なんだかうちの日常とそっくりで、娘も私もそれぞれに楽しんでいます。