新見南吉童話選集第3巻は、「ごんぎつね」を含む、悲しいお話5編。
少し悲しい余韻も残るけれど、心が温かくなるものばかりでした。
さほど難しい言葉遣いではありませんが、70年以上も前に活躍された作家さんなので、やはり現代の言葉遣いとは少し違う部分もあります。
けれど、日本語って美しい…とも感じさせてくれます。
日常の他愛のない話から、人情味あふれるもの、人間の愚かさを表現したものなど、心に響く素晴らしい作品ばかりです。
この素朴で美しい話の数々を読まないなんて、もったいないとすら思ってしまいます。
秋の夜長。しんみりと悲しみを味わってみるのもいいですよ。