島とともに生きたマサイス
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投稿日:2009/08/31 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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湾に浮かぶたくさんの島のひとつに、移り住んだ家族。
その島に生まれ育ったマサイス少年の一生が、大自然の風景のように淡々と描かれています。
家族の歴史であり、自分史でもあります。
孫にもマイサスの名がつき、家族の歴史はさらに続いていくのでしょうか。
暗さにも明るさにも偏らず、感情的にもならず、暮らしの断片が積み木のように重ねられていきます。
スケッチのように重なる家族の絵は、記録写真のようです。
小説になったら、人生のひだが展開されるのでしょうが、この絵本は厭味がありません。
多少物足りなさも感じますが、一生の出来事をこの絵本の中に凝縮していることがすごいと思います。
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佐藤国男さんの版画絵が素晴らしいです
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投稿日:2009/08/26 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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とにかく、佐藤国男さんの版画絵がすごく良かったです。
「このシリーズは宮沢賢治作品をただの、子どもの童話としてではなく、どんな年齢の人でも読めるようにと考えて作った」ようなことが書いてありました。
賢治作品は小学校の教科書などにも出てくるので、
名前を知っているお子さんも多いと思いますが、
改めてじっくり読むと、なんだか意外と難しいこといってますよね〜。まぁ、時代が時代だったから、
童話一つ書くのにも、堅苦しい言葉遣いだったんだろうとは
思いますけど。正直、私にはこの話、なかなか難しかったです。
そして、この絵本を読むまで、知らない話でした。
子どもに読むなら高学年以上でないと、ちゃんと伝わらないかと思います。
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太陽も疲れるのかな
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投稿日:2009/09/01 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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いつも、元気に地上を照らしている太陽だけど、たまには地上に降りてみたいのかな。
太陽の自分探しの旅のお話です。
りんご農家の手伝いをしたり、サーカスの一員になったりしたけど、最後にはやっぱり自分は空にいるのがいいと気付きました。
自分たちも、リフレッシュのために旅をしたりする(その時の出会いや、体験が大切だったりするんだけど)。
アート紙に印刷された絵が、美術書を見ているように鮮明です。
月のしずくとの出会いがありました。
月にとっての旅はどうだったのか、読み終わってから少し気になりました。
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どこが「顔」に見えるでしょうか?
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投稿日:2009/08/26 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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邦訳がね。最近上の子が気に入っている「穂村弘さん」だったので、思わず図書館で借りてきちゃいました。
どちらかというとストーリーは重視していません。
イラストで見せてくれる絵本だと感じました。
なので、低学年より高学年。大勢より少数で読んだ方が隠し絵みたいな感覚で楽しめる作品だと思います。
とにかく、どのページをめくっても、「はなおとこ」を中心に「顔」が見えるんです。
う〜ん。表現しにくい。
気になる方はぜひ、読んでみてください。
先にも書きましたが、
お話そのものよりも、どこが顔に見えるか見ているみんなで言い合いながら考えるところが面白いと思います。
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いつまでも伝えたい絵本
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投稿日:2009/08/27 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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評論家の秋山ちえ子さんがラジオで朗読されているのを聴いて、とても切なくなりました。
私が子ども時代から知っている話ですが、絵本の印象はありません。
自分でも読んでみたくなり探してきました。
話はわかっているのに、読み進むとぞうのトンキーとワンリーの命をかけた芸当がはじめから頭に浮かんできて、つらくなってきます。
動物が主人公であることで、自分の経験したことのない戦争の悲惨さが身近に迫ってくるのです。
実話であることで、子どもの誰もが好きな動物園が、戦争を浮き上がらせてくれるのでしょう。
誰もが知っている話でも、いつまでも読み続けていきたい絵本だと思います。
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インパクトのある表紙絵でした。
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投稿日:2009/08/26 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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正直、図書館の棚でこの本を見たとき、インパクトがありました。
縦18センチ×横20センチの、小さめな絵本ですが、カバー全体が緑色なんです。で、中央に妙にこしゃまくれた顔つきの女の子が一人。
ね?目につきますよね?
副題に「レタスの話」と、あるように、主人公ソフィーをはじめ、近所の四人の子どもたちが種をもらい、それをそれぞれ自分たちの小さな畑にテリトリーを作って、育てる。という内容のものです。
子ども心がよく描かれている絵本で、リーダー格のオルガの仕切りやなとことか、男の子のくせに慎重派なガブリエルとか、見ているとこんな子どもいるいる〜。と笑えます。
もちろん、当の本人たちはやることなすこと実に真剣で一生懸命なんですけど…。
幼稚園くらいの子に読んであげてもいいですが、意外と人間関係が分かってきた高学年の子や中学生くらいに読んであげると、うちの子みたいにウケるかもしれません。
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職人の製本
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投稿日:2009/08/25 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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自分の大切な植物図鑑が壊れてしまった。
それを直すためにルリユールを探すソフィー。
パリの街並みとゆったりした時間が水彩画に描かれます。
いろいろな人に尋ね、町を歩き回るソフィー。
ルリユールおじさんの姿も見え隠れしています。
そしてやっと巡り合えたルリユールおじさん。
昔からの修理製本の職人さん。
製本技術が事細かく描かれていて、本の大切さを感じます。
手で覚えている作業で図鑑はもう壊れませんでした。
少女の心の中に、ルリユールおじさんも大切な思い出として残るのでしょう。
たんたんとした絵本の中に、おじさんと少女の会話がアクセントとなって余韻の残る絵本でした。
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秋の夕焼けに包まれる絵本。
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投稿日:2009/09/03 |
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県 男の子12歳
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この絵本の主役は靴か?と思うような表紙です(^^;
ともこが蹴り上げた赤い靴が、高々と空へ登っていきます。
蹴り上げた靴が、すぐに履けるように上を向いて着地したら晴れ。
裏返しなら雨。
横になって立ったら雪。
そんな天気予報遊び、しましたね。
今日初めて教えてもらった、ともこ。
「あ〜したてんきに なあ〜れ!」と、3回も繰り返し占います。
だって、明日は遠足なんだもの!!
結果は・・・
晴れ!
晴れ!!
・・・雪!?
まだ、セーターも着ていない、ススキの穂も若いこの季節。
雪が降るはずがないと思いながらも、心配でいっぱいになるともこ。
秋空を見上げて、雲にお願いします。
懐かしく、可愛らしい絵本です。
前半は、秋空と原っぱの寒色。
後半は、秋の燃えるような夕焼けが鮮やかです。
お話も可愛らしく素敵ですが、長新太さんの絵が迫力満点。
秋の夕焼けに包まれる絵本です。
最後、お母さんの一言にほっとしますね。
福音館で特製版が出ています。
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兄弟の海はおやじの海
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投稿日:2009/08/25 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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お父さんに教えてもらった海。
まんげつになるとさざえが集まってくる秘密の場所。
父親を失った兄弟が、まんげつの海でさざえをとったり、泳いだり、もぐったり…。
みんなお父さんに教わったこと。
まるで、イルカの海中遊泳のように仲良く泳ぎまわっている。
お父さんと会話をしているようです。
弟の入学式に乗せてもらった船の思い出の他は、ひたすら海の幻想的な風景。
二人の泳ぎも風景になっている。
少ない言葉の行間の隅々から、父への愛情と父から受け継いだ男の世界が溢れてくるようです。
兄弟のたくましい成長を感じさせる絵本でした。
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途中で1回休憩を挿んでしまいました。
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投稿日:2009/08/26 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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ちょっと、長いお話ですよね〜。少しむかしの名作も読んでみようと、図書館で見つけてきたのですが、残念ながら、私も子どもも、途中で飽きて最後まで読み終えるのに、1回休憩を挿んでしまいました。
絵も素敵だし、話も悪くはないのですが、
しいていうと、読んでいてあまりのらなかったです。
「歯が抜けそう」とか、初めて「歯が抜ける」時の子ども心はわかりますが、物語自体がなんだか淡々としていて、眠くなってしまいました。
口の達者な主人公(お姉ちゃん)とまだ2、3歳くらいの妹のやり取りなど、見ていると微笑ましいところもあるので、そのくらいの年齢のお子さんをお持ちの方は読んでも損はない。と、思います。
我が家の意見は、あくまでも小さな個人的好き嫌いです。
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神宿る、山の不思議。
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投稿日:2009/09/02 |
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県 男の子12歳
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鹿撃ち名人の猟師、清十さんは不思議な鹿と出会う。
ものをいう、鹿だ。
名人の清十さんでも、撃つに撃てないような気高さを持った立派な牡鹿。
命と引き替えに鹿の市へ連れて行き、何でも買える金貨を1枚くれた。
なんとも不思議なお話なのだが、神が宿り、天狗もいるといわれる山の中。
こんなこともあるかも知れない、と思う。
山に生きる清十さんが素直に受け入れているから、読む方もすんなりと入っていけるのだろう。
鹿はあるものを探し続けて、清十さんの娘三人を次々と誘って鹿の市へ連れて行く。
三人それぞれの性格がしっかりと書き込まれていて惹きつける。
このお話は、ハッピーエンドなのだろうか。
切ないラストなのだろうか。
読む者に委ねられているようだ。
安房さんの魅力的なお話に、スズキコージさんの絵が非常に効果的だ。
色彩のない版画のようなの絵が、より多くの想像を広げている。
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ノー天気のカメといらいらのわに
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投稿日:2009/08/23 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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なんともノー天気はカメがいたものである。
その名もクレオパトラ。
親切そうに見えたわにのクロムウェルは下心みえみえ。
叔父のベオウルフと二人でカメのスープ作りを企てる。
丘を滑り降りてくるクレオパトラは自分から大なべに飛び込んでおいしいスープができる…はず。
はじめはハラハラしていた、息子も嫁さんも話の展開にいらいらしてきました。
クレオパトラのノー天気さがあまりにもすごい。
早くどうにかしてくれ〜。
サルのアルビココも味方なんだか、敵なんだか、はたまた面白がっているだけなのか、話をややこしくしてくれる役回り。
最後のおちが、カメの冬眠とは予想外だったけど、のろのろ歩くカメさんのような話の展開でした。
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反抗期ってこんなこと?
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投稿日:2009/08/22 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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ウンゲラーは、絵だけではない。
この絵本は文章ですごさを見せてくれました。
猫のパイパーは反抗期。
母親のキスなんて大嫌い。
やることなすことムカつくし、学校行けば暴れん坊。
だけど、最後にはちょっぴり反省を。
母親に花束を贈りました。
「もうキスはしないでね」
単色の絵を、ウンゲラーの言葉が少々過激に取り囲みます。
ウンゲラー、文章もすごい。
この本は、思春期の子どもの親にとってとても暗示的な絵本だと思います。
実際、親からの巣立ちの中で、子どもの心理はパイパーのように過激なのかも知れない。
学校に行けば、回りはみんな同じ年。
ぶつかりあいも半端じゃない。
疾風怒濤の成長期は何事も過激なのかもしれません。
子どもは活火山なのですから、大人し過ぎると危険かも。
ただ、この時代を間違いなく乗り越えてほしいのが親心。
少々不気味に、遠慮なく、ウンゲラーは語ってくれました。
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美しく哀しい話です
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投稿日:2009/08/22 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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心に響き渡る話です。
じいやんと二人暮らしのおりのが浜でひろった「ももいろさんご」。
おりのにとってはただ美しいということで意味のあるさんごなのに、貧しいものは手にしてはいけないのだろうか。
じいやんの病に必要とした「くまのい」をくれた漁師の与吉。
この若者も、貧しい若者。
山の者と海の者は一緒になることはできないというしきたりがある。
今では想像のつかない昔社会。
権力者は弱者を搾取していたのですね。
そんなことを知らずさんごを手にしたお姫様も哀れです。
そんな中で、おりのも若者も自分にとても正直で純粋でした。
悲し過ぎますが、とても美しい話です。
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生命の大切さ
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投稿日:2009/08/28 |
あいうえお☆さん 10代以下・その他の方・埼玉県
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戦争というものはどういうものなのかがちひろさんの水彩画と言葉から伝わってきます。
こちらを見つめてくる、悲しいようで、何かを訴えている、幼い子どもの目。
それが私の心を痛めました。
何の罪もない子どもたちを大人が始めた戦争で居なくなってしまう事がどんなによくないことか、考えさせられます。
そして、今も戦争をしている国で苦しんでいる子どもたちを、ちひろさんの残した「世界中の子ども みんなに平和としあわせを」という言葉で助けてあげたいです。
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小学5年生の終戦を綴る。
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投稿日:2009/08/27 |
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県 男の子12歳
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神戸に住む、小学5年生の少女が綴った、終戦1年目の夏休み。
昭和21年7月21日から8月31日までの絵日記を、原色のまま本にしたそうです。
正しく美しい日本語で、戦後の日常が、とても几帳面に書かれています。
内容は、配給のこと、畑で取れた野菜のこと、学校のこと、兄弟のこと、代用食のこと、など。
毎日の食べ物のことが、たくさん出てきます。
しかし、小学生の絵日記なのです。
高学年から中学生に、手にとって読んで欲しい本です。
日付毎の現代語訳も載っています。
大人の方には、養老孟司さんの解説もじっくりと読んで欲しいと思います。
養老孟司さんは、著者の2学年下。鎌倉で過ごしておられました。
著者が私家版で作った本を、出版社が養老孟司さんの解説を加え、市販本として出版しました。
是非全国の学校図書館に置いて欲しい、貴重な戦争資料です。
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タンゲくんは、男だ!力強い絵本。
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投稿日:2009/08/26 |
ちゅら。さん 40代・ママ・千葉県 男の子12歳
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(たぶん)野良猫だったタンゲくん。
ふら〜っとやって来て、自分で「この家に住む」と決めたようです。
タンゲくんは、なんとも男らしいのだ。
勇ましくて、カッコいい。
でも、家ではちょっと甘えん坊。
どこかにいそうな男子です^^
そして、母性に目覚めた主人公の温かい眼差し。
何も言わないお父さんとお母さんは、楽しそうに晩酌しています。
お姉ちゃんもタンゲくんにとても優しい。
こんな家だから、タンゲくんは「決めた」んだろうなぁ。
迫力満点、幸せいっぱいの絵本です。
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兄貴分の的確な教えが心に残った。
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投稿日:2009/08/24 |
てんぐざるさん 40代・ママ・埼玉県 女の子14歳、女の子9歳
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本に書いてある対象年齢は3歳から小学校初級向きとありましたが、うちの動物好きの上の子は、私の絵本用のバックからすかさず見つけ出し、チェックしていました。
「親代わりのちょんが、いい味出してると思ううよ」ですって。
迷い子猫のごんごんの目線で描かれた、特に大きな事件があるわけでもない、淡々としたネコの日常ストーリーだったのですが、
親代わりというか、何か起きたときに兄貴分のちょんの的確な「教え」を伝授するところが、すごくいい感じで、
読み終えた時、やたら心に残りました。
色鮮やかなイラストで、遠目でも見やすいので、幼稚園や学校の読み語りにもお勧めです。ただ、どちらかというと低学年くらいのお子さん向きのような気がします。
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やっぱり私人間がいい
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投稿日:2009/08/21 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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昨年の夏読んで、気になっていた絵本をもう一度読んでみました。
カッパのガータロに誘われて、カッパの国に行ったおっきょちゃん。楽しくて、人間でいたときを忘れていきます。
それを思い出させてくれたのはお母さんの作ってくれた人形。
思い出せば思い出すほど、元の世界に帰りたくなったおっきょちゃん。
ガータロとそのお母さんが、おっきょちゃんの帰りを手伝ってくれました。
カッパの世界の楽しさ。打解けてしまえば、とても仲のいい社会でした。
それでも自分はカッパじゃない。
帰りつけるだろうか?はらはらどきどきさせる絵本です。
スイカの中に入って人間社会にもどったおっきょちゃん。
夏向きの絵本だと思います。
そして、日本の情緒感にとても訴えるものを持っています。
この絵本を見直して気になったのは、お母さんの作ってくれた人形。
人間社会に戻れたスイカの中にそっといました。
ページを戻せば、おっきょちゃんが一人裏の川で遊んでいたとき遊び相手はこの人形でした。
人形と遊びあきたときにカッパが登場したのでしょう。
最後には友達と遊んでいるおっきょちゃんですが、標題紙のところでは水遊びする子どもたちから離れ一人服を着ています。
友達から相手にされず、さびしくておっきょちゃんは人形と遊んでいたのです。
おっきょちゃんは一緒に遊べる友達が欲しかったのです。
カッパの世界は楽しかった。
でも、自分は人間。
人形がおっきょちゃんに自分を取り戻させてくれた意味は大きい。
そして、人間の世界に戻れたことはとても良かったけど、戻れないかもしれないという不安感をこの絵本は伝えてくれています。
一人ぼっちだったおっきょちゃんと人形のことをいかに浮かび上がらせるかが、この絵本を読む上でのポイントだと思いました。
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1人
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講談社
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投稿日:2009/08/20 |
ヒラP21さん 50代・パパ・千葉県 男の子12歳
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夏の終わりの海にはいろいろな思い出と、ひとの絶えた静けさがあります。
主人公の少年の夏の思い出を言葉少なに絵日記のように伝えてくれます。
波の音、風の音が聞こえるような絵。
いろいろな思い出を抱えて、都会に帰る少年。
音楽も聞こえてくるような気がします。
絵を眺めているだけでもとてもすがすがしい気分になれます。
いろいろなストーリーを読者にゆだねて、やさしい絵本でした。
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