クレヨンの箱を抜け出して散歩にでかけたくれよんのくろくんは、バスのおもちゃに出会います。
くろくんはうれしくなって、バスに走ってみてくれないかと声をかけます。
道路がないと走れないよ、とバスが言うと、くろくんは大きな画用紙を持ってきて、ビューッと頭を走らせて道路を作ります。ぶるるん、ぶるるん。バスは道路の上を元気よく走りました。
次の日、くろくんがバスのところへ行ってみると、船のおもちゃがいました。
くろくんは画用紙にビューッと波を書き、船はザザザーッと勢いよくその上を走りました。
ある日、他のくれよんたちは、くろくんのあたまがへこんでいるのに気付き、みんなでくろくんの友達に会いに行きます。
そこにいたのは新幹線。走ってみて、というくれよんたちに新幹線は、
「あぶないから だめ!だめ! おいらはね、おどろくほどはやいスピードではしるんだからさ!」
それでも新幹線が走るのを見てみたいくれよんたちは・・・。
「くれよんのくろくん」の続編です。
くれよんが道路や海や線路を描き、その上を乗り物が走るという楽しいアイデアがいいですね。
くれよんたちが実に楽しそうで、読んでいるほうも楽しくなってしまいます。
意外な展開に子どもは驚くでしょうが、素敵なハッピーエンドが待っています。
おさんぽをしていたくろくんが偶然出会ったのは、何とバスでした。バスのために道路を描いてあげたくろくんですが…。バスに船、新幹線まで!たくさんののりものが登場。クレヨンたちも大活躍します。