月曜日の朝、バムとケロがパンケーキを食べていたら、山のような小包が届いた。送ってくれたのは80歳の誕生日を迎えるおじいちゃん。その中身はなんと……組み立て式飛行機のパーツ! 自分で作っておじいちゃんの家まで飛んでいくの!?
だけどバムは慌てません。一つ一つ丁寧に組み立てていきます。もちろんケロちゃんもお手伝い(……をしているつもり)。土曜日の夜遅く、ようやく完成するといよいよ出発です。
行き方はおじいちゃんの手紙の通り。ところがこれが、なかなかの難所揃い。たまねぎ山脈にりんごやま、かぼちゃ火山は今年がちょうど50年目の噴火の年で……!! 驚きのハプニングに次々に見舞われるバムとケロ、果たして無事にお祝いに駆けつけることができるのでしょうか。
大人気『バムとケロのにちようび』に続くシリーズ第2作目の舞台は、家の中から飛び出して空の上。バムの運転の見事な腕さばきでスリル満点の旅行を楽しめるのです。もちろん登場する景色やキャラクターは島田ゆかワールド全開で、ハラハラしながらも頬はゆるみっぱなしになっちゃうのです。今回も何回読んでも飽きることはありません。どこかで必死になってついてきている、小さな「あの子」たちも探してあげてくださいね。
それにしても……最後のページ。バムのこんな表情は、他のお話ではなかなか見られませんよね。貴重です。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
月曜日の朝,おじいちゃんから山のようなこづつみがとどいた。中身は組み立て式ひこうき。ひこうきにのって,おじいちゃんの誕生日のお祝いに出かけますが……。