娘が生まれてから、僕にとって東京ディズニーリゾート（ディズニーランドやディズニーシー）は特別な場所になりました。そう、自分が楽しいのはもちろん、子どもが確実に喜んでくれますからね。パークはもちろん、イクスピアリやホテルも大好きです。皆さんはいかがですか？ 

そしてディズニーランドやディズニーシーを訪れるたびに、迎えてくれるスタッフの皆さんの笑顔と活き活きとした働きぶりに触れ、清々しい気分でパークを後にするのです。ちなみに東京ディズニーリゾートでは、スタッフを「キャスト（役者）」と呼んでいますよね。

親としては、キャストの仕事ぶりから「仕事」というものに興味を持ってくれるのが嬉しいなと感じています。一般的な会社員の事務職に比べると、キャストはコスチュームや役割がはっきりしていて、はためにも分かりやすいですからね。
さらに経営者としては、スタッフが笑顔で活き活きと働ける会社を作るにはどうすべきか、東京ディズニーリゾートについて書かれた本を読んで学んでいたりします。 

はじめての公式キャスト本登場

そんなキャストの仕事の公式ガイドブックが出た、というので早速読んでみました！ 

『東京ディズニーリゾートキャストの仕事』 

東京ディズニーリゾートキャストの公式本というのは、実はこの本がはじめてなんだだそうです。
すべてのキャストの仕事（２７職種）を、写真入りでわかりやすく紹介・解説しています。　
それぞれのキャストのインタビュー（生の声）が載っていて、これがすごくリアル！！ 

キャストの仕事は「接客」と「非接客」に大別される 

本を開くと最初に登場するのが「どこのキャスト？クイズ」キャストのコスチュームから、どこのキャストかあてるクイズです。（「あなたはいくつわかるかな？」なんて言われるとちょっと燃えてしまいます。家族でやると楽しいですよ）
それぞれのキャストがパークのどこで働いているのか、おなじみのディズニーランドとディズニーシーのマップ上に記された「キャストロケーションマップ」が面白い。
１つ１つのキャストは、こんなふうに見開きで紹介されています。 

こういう図鑑っぽい構成はいいですね。全部覚える子がいるはず。 

キャストとしてデビューするにはどうしたらいいの？

そしてこれまたそそられるのが、「キャストデビューまでの道のり」と「キャストだけの特典」！
「キャストデビューまでの道のり」は、面接会の予約方法から面接や研修の様子、キャストとしてデビューするまでの道のりを写真入りで紹介。
「キャストだけの特典」は、スペシャルイベント、表彰制度、スキルアップ支援の内容などを紹介。「上西社長と記念撮影」とか実にリアル（笑）。
いつかはキャストになってみたい、という夢を持つ子どもには、具体的にイメージがわく内容です。 

子どもたちがコスチュームを着てカストーディアルキャストの仕事を体験できる「カストーディアル・キッズ！」の様子
カストーディアルキャストはパークの清掃だけでなく、ゲストの案内や地面にディズニーキャラクターの絵を描いたりします。 

働くことって面白そう、という好奇心がとても大切

こんなにパークの裏側見せちゃっていいのかな？と思うくらいのすごい内容でしたが、次にパークに行くときはさらに楽しいだろうと思いましたよ！大人が読んでも面白いのです。

そして、この本を親子で読むことで、子どもは「働くって面白そうだな」「自分も頑張ればできそうだな」と思えるはず。
自分ならどのキャストをやってみたいか、というコミュニケーションができるのがいいのです。
働くことって面白そう、という好奇心が持てたなら、それはとても価値のあることでしょう。 

『東京ディズニーリゾートキャストの仕事』 

word by 金柿秀幸（絵本ナビ事務局長） 

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◆【テーマ】「仕事がわかる！」絵本｜絵本ナビ 

「しごとば」 作：鈴木 のりたけ 出版社：ブロンズ新社

「あたまにつまった石ころが」 作：キャロル・オーティス・ハースト
絵：ジェイムズ・スティーブンソン
訳：千葉 茂樹 出版社：光村教育図書

「どんぐりむらのぼうしやさん」 作・絵：なかや みわ 出版社：Gakken

（以上）