●絵本ナビ読者の皆さんへ
─── それぞれの月の生まれの子が、それぞれの月の絵本をプレゼントされると思うんですが、どんな気持ちになってくれたら嬉しいなと思いますか。
こんどね、孫ができるんですよ。4月。こりゃ楽しみだよねえ。そうやってみんなまわりが、あなたの誕生を待ち望んでいたんだよ、と。それは僕たちもそうだったのかもしれないわけじゃない、57年前にさ。何月生まれがよかったということより・・・あなたが生まれてきてほんとによかった、心からうれしいと。誕生日はそういうことを思い出すときなんじゃないかなと思いますね。
─── 子どもは自分が生まれたときの話を聞くのが好きですよね。大きくなっても大好き。「おたんじょう月おめでとうシリーズ」をきっかけに、「あなたが生まれた月はね」とか「生まれた日はね」という会話がうまれそうですね。
いいこと言いますね!僕が言ったことにして(笑)。
─── 親子で絵本を楽しむためのアドバイスをいただけたら。
歌もそうなんだけど、絵本は、仲よくなるための道具かなと思ってるんです。絵本を読むという一緒の時間をもつことが素敵だなと。「一緒」というのは子育てにおいて、かなり重要なキーワードなんじゃないかって思うのね。一緒にテレビ見るのでもいい、一緒に散歩するのもいい、一緒にごはんをつくるのも、もちろん一緒に食べるのも。別々でなく「なるべく一緒」にいろんなことを体験することが、様々なことの解決になるかなあと
─── 私たち絵本ナビも、絵本が何かしてくれるというより、親子コミュニケーションのひとつとして絵本があると楽しい時間がひとつ増えるよ、と・・・。
そのひとつに中川さんの絵本があるよ。だいたい大丈夫、だいたいはずれないよ、と(笑)。あはは。このシリーズも本当にいろいろですよ、12か月ぜんぶ違いますから。ぜひ親子でみんなで楽しんでください。
─── ありがとうございました。
●おまけ
長新太さんの話をしながら長新太さんの顔真似をしてくれる中川さん。そっくり!
<編集後記>
―歌に絵本にD-1だじゃれグランプリ主宰・・・。多才な中川さんに眼鏡の奥からじっと見つめられ、緊張しながらのインタビューでした。でもだんだんその突っ込みと返しがクセに・・・!結局最後には、その場にいる人が全員がお腹が痛くなるほど笑わされているのでした。中川さんの本を手にとったことがない方、ぜひだまされたと思ってお子さんと一緒に読んでみてください!びっくりするくらい子どもが反応してくれますよ。(編集協力:大和田佳世)