だんごむし博士の自然観察記です。 ふたご山に住むだんご博士と、そのガールフレンドのだんこちゃんのユニークな自然観察記です。春の到来とともに、やってきたギフチョウさんに頼まれて、カンアオイの葉裏に産んだギフチョウの卵の観察をすることになりました。それを皮切りに、コメツキムシさんとの空中散歩、アカガエルの卵の孵化、ゲンゴロウの泳ぎ方、カエルの産卵の様子、トンボの仲間、初めての越冬…など、だんご博士が、四季を通して、ふたご山の自然を観察し、解説してくれます。これまでにないタイプの科学創作読み物です。 2002年4月から2004年3月まで『新潟日報』で好評連載していたものを加筆構成しました。
もともと「新潟日報」に連載されていた記事らしく、各見開きで1話完結みたいになっています。右側が絵で左側が文章。幼稚園児には、1日に2〜3話ずつがちょうどいいぐらいの長さです。ダンゴムシが自然研究家をしているという設定で、一人前にクルミの殻の中に本だの顕微鏡だの入れたり、何本もの足を一緒に使って仕事をしている絵が面白いです。四季折々の植物や動物(虫)の紹介も多いのですが、ガールフレンドのだんこちゃんとのほのぼのしたやりとりがあるので楽しく読めます。カナブンの背中に乗って飛んだり、ナメクジの背中に乗ったり(ちゃんと2回目は葉っぱを敷いてべたつかないようにしている)、ありえそうにないのですが、あまりにリアルなので、本当にだんご博士のようなダンゴムシがいるかも……という気になります。この本を読むと虫に人格?が感じられて殺せなくなります。 (ホートンさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子4歳)
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