もともと「新潟日報」に連載されていた記事らしく、各見開きで1話完結みたいになっています。右側が絵で左側が文章。幼稚園児には、1日に2〜3話ずつがちょうどいいぐらいの長さです。ダンゴムシが自然研究家をしているという設定で、一人前にクルミの殻の中に本だの顕微鏡だの入れたり、何本もの足を一緒に使って仕事をしている絵が面白いです。四季折々の植物や動物(虫)の紹介も多いのですが、ガールフレンドのだんこちゃんとのほのぼのしたやりとりがあるので楽しく読めます。カナブンの背中に乗って飛んだり、ナメクジの背中に乗ったり(ちゃんと2回目は葉っぱを敷いてべたつかないようにしている)、ありえそうにないのですが、あまりにリアルなので、本当にだんご博士のようなダンゴムシがいるかも……という気になります。この本を読むと虫に人格?が感じられて殺せなくなります。