ある夏の日。おばけの家族がひゅーひゅーと空を飛んで、海水浴にやってきました。 でも、おばけって泳げるのかしら? そんな心配をよそに、一家は誰もいない島で準備体操をします。仲間と勘違いしてやってきたのはたこおじさん。おばけだって聞いて、驚いたたこおじさんは、思わずみんなの顔に墨をかけてしまいます。 「ありゃ、ごめん ごめん!」 お詫びにたこおじさんが海中散歩に連れていってくれることになりました。 どうやらあまり泳ぎが得意ではなかったおばけさんたち、よかったね。 おじさんの足につかまれば、あっという間に海の底。わかめやこんぶの林には、くらげやさかなたちがいます。なんて気持ちが良いのでしょう。 陸に上がると、たこおじさんがぐるんぐるんとまわっておばけたちを乾かしてくれました。
今度はお礼におばけたちがたこおじさんを空中散歩に連れていきます。 「はい、くうきをいっぱいすいこんで、くちをとじたらめをあけてえ、しゅっぱーつ!」 ふわんふわんと浮かぶたこおじさん、空中散歩もなかなかお上手です。
みんなでおいしいお弁当を食べたり、海の中でくいしんぼうのサメに出会ってしまったり。 たくさん遊んだり、泳いだり、騒いだりしているうちに、すっかり日が暮れてきました。 お別れの時です。でも、なんて楽しい海水浴だったのでしょう。 おばけたちにとっても、たこおじさんにとっても、忘れられない一日となったようです。
読んでいると一緒に夏の思い出をつくったような気持ちになれる、わたなべゆういちさんが贈る、楽しくてほんわか優しいお話です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おばけ一家が海水浴にやってきました。タコのおじさんが海中散歩に連れて行ってくれたので、お礼におじさんを空中散歩に連れ出します。海も空も楽しんで、みんなでおいしいお弁当も食べました。忘れられない海の一日でした。
わたなべゆういちさんのねこざかなシリーズは、おかしくて、楽しくて、シリーズで子どもたちもたくさん楽しませてもらいました。
同じ作者の絵本ということで、図書館で見つけて期待して借りて来ました!
おばけの本ということで、今の時期にピッタリ!しかも海水浴!
おばけですが、とってもキュート!
おばけ家族とたこおじさんが出会って、海の中を案内してもらったり、逆に空を案内したりと、とっても楽しかったです。おばけが海に潜る時と、たこおじさんが空を飛ぶ時にそれぞれ、大きく息を吸い込んで、口と鼻と目をしっかり閉じてるのがおもしろかったです。
ねこざかなもこの本も、難しいこと抜きに楽しめるお話ですね。 (ピーホーさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子2歳)
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