第二次世界大戦中の一九四〇年、リトアニア領事代理・杉原千畝は、およそ六千人に日本通過ビザ(いわゆる「命のビザ」)を発給し、死の淵にあった多くのユダヤ人を救いました。それは、当時の外務省上層部の命令に背いた決断でした。また、あまり知られていませんが、杉原は、カウナス(リトアニア)のみならず、次の赴任地のプラハ(チェコスロバキア)でも、ユダヤ人にビザを発給しました。さらに、当時、杉原の精神に同調するかのように、ウラジオストクで根井三郎、そして日本では小辻節三がユダヤ人に手を差しのべました。
本書は、杉原千畝の生い立ち、命のビザ発給への決断、その後の杉原とユダヤ人たち、救われた命という4つの柱で、杉原千畝という人物を描く、感動のノンフィクションです。
なお巻頭には、七歳の時に「命のビザ」で救われた、「金融先物市場の父」レオ・メラメド氏の言葉が寄せられています。
我が家の小学5年生の子供の国語の教科書に、こちらの本が紹介されていました。
「杉原千畝」、思い出しました。
我が家の子供の某通信教育の国語の読解問題でも、彼の伝記の文章が出てきました。
リアルな人物だけに、伝記ものもいいですね。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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