メロディは生まれてからずっと様々な言葉や事柄を全て記憶してきた。でも、脳性麻痺のせいで言葉を発することができず、それを知る人は誰もいなかった。10歳のとき、かわりに声を出してくれる機器を手に入れ、言葉で伝えることができるようになる。知性を証明できたメロディの人生は大きく変わっていく。そして…。
このシリーズはシリアスな話が多いです。
世界にはいろんな状況の子どもがいるんだなあと
考えさせられるシリーズです。
これは、脳性まひの障害を持つ少女が主人公。
でも、体が動かない以外、頭の中は
かなり明瞭でいろんなことを考えている少女なんです。
でも、話すこともできないし、体も不自由。
いろんなことを苦痛に思いながら表現できないもどかしさ。
それが、ダイレクトに伝わりました。
障害者という色眼鏡を持つことが
その人個人を理解するということの妨げになるんだなあと
しみじみ思いました。
安易なハッピーエンドなお話ではないところもまた
興味深かったです。 (はっしゅぱぴーさん 30代・ママ )
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