「税金ってなぁに?」「銀行って何をするところ?」「融資ってどういう意味?」 ・・・そもそも「お金」って、何のためにあるの? 物心がつく頃には、もう子ども達の目の前にあるお金。 ゲームやマンガ、かわいい雑貨、欲しいものを買うだけではないお金の役割を、ちゃんと伝えたい。 そんな手助けをしてくれる「お金の絵本」が、登場しました!
主人公は猫の男の子・ニャン太。みんなが仲良く暮らすピカピカ国に住んでいます。 ニャン太が一番ほしいものは、自分の家。 エレベーター付きの3階建て、思いっきり遊べる広い庭のある家なんて・・・ちょっと夢が、デカ過ぎない? 思い立ったらすぐ行動!ニャン太ったら、お小遣いの1000ドングリとサンマというありったけの自分の財産を持って出かけていきました。 ニャン太の夢、かなうんでしょうか。
いきなりお隣のゾウ国に行って、ゾウさんに家を売ってと掛け合ったら「銀行に行ってゾウ国のお金に替えないとね」。 大急ぎで駆け込んだ銀行で「外貨両替」をお願いしたら1000ドングリはたったの5ハッパの価値なんだって。ゾウさんのおやつ代にもならないよ。 途方に暮れるニャン太の前に現れたのはスーパーマーケットのテン鳥(店長?!)。 「働いてお金を貯めれば?うちでアルバイトしたらどうでしょう?」
物を買いたい!というシンプルな動機に始まって、お金が足りないときには働いて稼ぐ、貯める、もっと増やしたいときには運用する・・・。 お金の循環と、物価や税金、お給料、銀行や証券会社など小さい子どもにはなじみの無い社会のしくみまで、 ニャン太の冒険ストーリーをたどりながら自然と身に付いていきます。 おはなしの途中で出会う「ポイント」や「クイズ」は、ちょっと立ち止まってゆっくり解説を読んであげると、理解はもっと深まりそうですよ。
さて順調にお金を貯めていくニャン太・・・と思ったら、思いがけない敵も登場してマイホーム購入の夢に暗雲が?! そしてニャン太が家を買いたい本当の理由も明らかに! 登場人物たちのハラハラドキドキ、ほっこりするサイドストーリーを楽しみながら、お金へのリテラシーを育める絵本。 お金への興味関心が芽生えたり、お年玉やお小遣いを手にするようになったら第一歩、親子で一緒にお金のこと、考えてみてくださいね。
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
猫のニャン太が、お金の使い方を学びながら夢を実現する物語です。 お金は私たちの生活から切っても切れない大切なもの。お金が生活の中でどんな役割を担っているのか、小学生から無理なく知るための内容になっています。作画はあの『およげ!たいやきくん』の田島司さんです。
小学生にお金に関して学んでもらうための絵本。かわいい動物たちをキャラクターにして、お金の価値、銀行や証券会社の役割、物価の決まり方、労働と給料、会社の仕組み、お金の運用といった経済と金融の基礎知識が身につく教育絵本。
小学3年生、8歳の息子と読みました。
絵本ナビさんのメルマガで紹介されていた一冊。
「これだ!」と思っていた矢先に、運よく図書館で見かけ、
早速借りてきました。
中身は私の期待以上!
外貨両替や為替レートから始まり、
ものの値段の決まり方、
税金について、そして株式やローンといった内容までが
実に分かりやすく説明されています。
主人公ニャンタ君が、アルバイトを始め、、
社員になり、そして銀行でローンを組むところまでが
OJTのように一緒に模擬体験できる感じで、
集中力のない息子でも
「へ〜そうなんだ」と言いながら読み進めていました。
これは小学校中学年に是非是非オススメの一冊!
私が子供のころに出会えていたらどんなによかっただろうかと
思わずにはいられない一冊です。 (ムスカンさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子3歳)
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