元気いっぱいの男の子は、お母さんがタオルでふこうとするのもかまわずお風呂から走り出て 「みんな、みてみて! ぼく、はだかだよ! きゃっほー!」 はだかんぼで階段をかけおり、 はだかんぼのままクッキーをぱっくんぱっくん。 おどるのもはだかっ! パンツもシャツも、くつしたもいらない! でも、マントは着ちゃう!
ああ、なんて気持ち良さそうなんでしょう。大人ならこうはいきません。 青山南さんが翻訳されたこの絵本、ストライプ柄の表紙や、クッキー柄の見返しがおしゃれな雰囲気です。 その中身は、疾走感あふれるはだかんぼの男の子と、それを追いかけてぐったりのお母さんがユーモアたっぷりに描かれる絵本なのです。 (ちなみに、お父さんはあかちゃんのお世話中!)
育児に疲れたお母さん、お父さんも、読めば思わず笑っちゃうかも!? はだかんぼはかわいい。追いかけっこも、たいへんだけどかわいい……。 でも……、風邪、ひかないでね。 体が冷えてきた男の子が、「きたほうがいいかな、パジャマ」と自分から手をのばすそのパジャマ……。 えっ、これ、パジャマ!? かっこいいパジャマ姿と最後の場面に笑顔になる、おやすみ前におすすめの絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
男の子は、お風呂からとびだすと走り出しました。「みんな見て見て、ぼく、はだかだよ!」そしてはだかのまま階段を走り降り、はだかのままクッキーをぱくり。 ママが服を持って追いかけてきても、「パンツなんていらない」「シャツもいらない」でも……「マントならかっこいいな!」
マントをつければスーパーヒーロー。 「みんな見て見て、 ぼく、 空を飛ぶよ」 そして、 クッキーを食べてまたダッシュ!
でも、 はだかでいるうちに、 体が冷えてきて「パジャマ、着たほうがいいかな」自分から服を着て、遊び疲れた男の子は…
ああ、どこんちもこんな感じか、と少々安心しました。子供は裸になるとテンションが上がるんでしょうかね。我が家のじいさんは、子供達が裸でいると「怪我をした時に危ないぞ」としきりに言うのですが、この本では特にそのような記述はありませんでした。 (梅木水晶さん 30代・ママ 女の子5歳、男の子3歳、女の子0歳)
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