『どろんこハリー』でおなじみ、短い足がキュートな黒ブチの犬のハリー。 さいきんハリーを悩ませているのは、高い声で歌うおとなりの女性。 ハリーはあの手この手でなんとか、おとなりさんが歌うのをやめさせようとがんばりますが、いえいえ、おとなりさんもめげません。 彼女の歌にたいする情熱といったら! あげくにハリーが家族に怒られてしまう始末。 そんなある日、家族がハリーをチューバの演奏会につれていってくれて―
おとなりさんの歌でふきげんになったり、大好きなチューバの音色を想像してわくわくしながら耳をすましたり、いたずらをして無邪気に笑ってみたり・・・ ハリーの心のありようとその表情が、くるくると変わっていくのが楽しい一冊。
むすっとした表情を見せてピアノの足にかみつくハリーや、丸く身をたたんで眠るハリーなど、そのかわいいしぐさにも注目。
また、ハリーのきらいなおとなりさんの歌声と対比して描かれるのが、大好きな「ひくくてやわらかな音」。 ハリーがいかにもうっとりとそれに聞き入っている様子を読むと、まるでおいしい料理の感想を読んだときのように、「味わって聞いてみる」ということをしてみたくなります。
はたしてハリーは、静かな生活をとりもどすことができるのか? 物語の最後にハリーが聞く、「いままでで いちばん きれいなおと」とは? ハリーのかわいい奮闘劇!
(堀井拓馬 小説家)
ハリーの家のおとなりさんは、歌をうたいます。 その声の、高くて大きいこと! ハリーは、あの手この手で、やめさようとしますが・・・!? 大まじめだけれど、おっちょこちょいなハリーは、ユーモアたっぷり! 全ページカラーで、読んであげるにも、初めての1人読みにもぴったりです。
我が家の幼稚園児の娘は,3歳くらいから「どろんこハリー」の絵本が大好きで,図書館に行っても必ずと言っていいほど「ハリー」の絵本を手にします。
「ハリーシリーズ」の絵本はすべて読んできました。
そんなハリーが児童書でもあるなんて!
親の私としても嬉しい限りです。
簡単な漢字も出てきますが,ルビもふってあるので,小学校低学年のお子さんの一人読みにもぴったりですね。 (まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子5歳)
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