お金って何でしょう? いつできたの? どうしてできたの? 当たり前のように使っているけれど、いざ聞かれるとむずかしいですね。 著者マーティン・ジェンキンスさんも、そんな素朴な疑問を持ったひとり。 だからこそ本書では、子どもたちにも理解しやすいように、 お金の歴史、成り立ちをわかりやすく書いてくれています。 ちょっと中をのぞいてみましょう。
人間は、最初は自給自足で暮らしていたけれど、 物々交換するようになり、定住して財産を持つうちに、 自分がどれくらい所有しているかを記録するために、 粘土を丸めたおはじきのようなものを使い始めたんだって! そして、その記録を使って物を売り買いできるようになり、 そのうちに、アクセサリーやお守りに使っていた金、銀といった金属が、 価値を共通に認められるという理由で、物と交換できる「貨幣」に なっていったんだって。 なるほど〜! ここまで読んで来ると、もう、この本にすっかりはまってしまいますよ。
あとがきには、「(お金を)何よりもすばらしいと考える人もいれば、 実に悪いものだと考える人もいる」と、はっとさせられる言葉も。 きたむらさとしさんのイラストがユーモラスで、経済の話を 楽しく理解する助けになってくれます。優雅な服装をした古代の人々が 羊を売り買いする姿がかわいらしく、身近に感じられますよ。 はじめて「お金」について学ぶ子どもたちにもおすすめですし、 おとなも一緒になって楽しめるところもいいですね!
(長安さほ 編集者・ライター)
お金について学ぶというと、みなさん何を思い浮かべますか? お金の管理や銀行のしくみ、電子マネーやカードの使い方? この本では、物々交換をしていた時代から現代まで、お金の歴史をたどりながら、 お金の本質に迫ります。各ページにそえられたきたむらさとしの絵もユーモラス。 子どもたちが興味をもって読み進められるよう工夫されています。
正直、びっくりするほど『お金』とお金の歴史のことがよくわかる作品でした。
文章は多めですが、絵で図解してくれているので、目で入ってくる情報として、理解しやすかったです。
作者はケンブリッジ大学卒。作者紹介に書いてある企業がどんなことをするところなのかイマイチ想像がつきませんが、
この方の「お金」に関する知識のポイントは素晴らしいです。
この絵本に出会って、『お金』ができた理由や経済の流れなどを知識としていれば、将来社会へ出たときにとても役に立つと思います。
小学校高学年から興味があれば十分読める内容です。
中学生・高校生くらいの年頃で、将来、経済や社会流通に興味のある子どもたちには特におすすめす。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子15歳)
|