生きる勇気を持てる感動物語
3.11の震災を乗り越えて、夢を実現させた千葉清英さん親子の物語。気仙沼で被災し、家族と家と会社を失ったが、野球好きの息子を元気づけるために、バッティングセンターを気仙沼に作ろう奮起する。
2011年3月11日。家族を襲った突然の悲劇。この日、すべてが変わってしまった。ゼロからの出発。 地震の後、会社にいた家族は、車でいち早く避難したが、行方不明。千葉清英さんは、会社の後片付けをしているうちに津波にのまれ、必死に橋の欄干にしがみついて九死に一生を得る。学校に行っていた瑛太くんは、校舎が流されなかったので、そのまま避難していて助かった。 すべてを失った2人―−。 野球少年の瑛太くんを元気づけるために、隣町のバッティングセンターに連れていくドライブの間が、親子の唯一の楽しい時間だった。
公園や、学校の校庭は、仮設住宅でつぶされてしまい、野球する場所はどこにもなかったのだ。 「ぼくだけでなく、友だちもいっしょに、思いっきり野球したい」 瑛太くんの言葉に、お父さんは、街にバッティングセンターを作ろうと奮闘することになる。
2人の夢は、いつしか街の人たち、みんなの夢になっていく。 いくつもの困難を乗りこえて、夢を実現した親子の物語。
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