パティシエ少女のハードでおいしい物語 SUPER!YAシリーズの新作。『靴を売るシンデレラ』の作者ジョーン・バウアーの注目の作品です。前作品は、多くの都道府県の中学生の部の推薦本にも選定されるなど大好評でした。本書も、いろいろな問題を抱えるけれども、ひたむきに頑張る女の子が主人公のさわやかな感動作品です。アメリカの各書評誌でも絶賛されています。作者ジョーン・バウアーは、アメリカのニューベリー賞オナーを受賞している人気作家の一人です。 お菓子作りの大好きなフォスターは、毎日必ずケーキを焼くことにしています。なぜって、そうすれば、いつでもどこでもおいしいものが食べられるから。ある日、ママとといっしょに家を出て、新しい生活を送ることになります。フォスターを待ち受けているのは…・? 「学校では、いいところが全然ないおちこぼれでした。でも、料理をしているときは、世界に立ち向かえるっていう、そんな気になれたんです」と物語の中で語るフォスター。 持ち前の明るさで、フォスターは、自分の未来を切り開けるのか? カップケーキのように甘くはないけど、心までとろけちゃうおいしい物語。
ホープのある町に感動して、遅ればせながら、彼女の著作の一冊を読みました。12歳のフォスターという名の女の子のお話しです。
大好きだった父親がイラク戦争で命を落とし、
フォスターを大切にしてくれるママと二人で、ある事情で逃げてきて、住み着いたのが、ウエストヴァージニアのカルペパーという町でした。
この町もいくつか困った問題を抱えています。
フォスターは4歳の時からお菓子作りをしていて、パティシエの才能に恵まれています。
この才能こそが、彼女の希望の原動力です。
お話の中には素晴らしくおいしそうな、カップケーキが何種類も登場します。
この町で知り合った魅力的な人々の話や、フォスターが克服してゆく、読み書きの障害など、困難な中に、爽やかな希望の持てる作品でした。 (capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
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