水について考えるとき、どんなことが思い浮かびますか? 雨? 川? 海? 私たちの体の約60%を占めること? 地球の7割が海だということ? 「水とはいったい何なのか?」そう問われたら、差し出したい絵本が生まれました。 主人公は、ひとりの女の子。 少女は、口にした一杯の水とともに川を流れ、木の根から吸い込まれ、 ほかの生き物の生きる糧となります。 そうして、再び自然に帰り、空へと昇っていきます。
勢いのある筆のタッチが紡ぐのは、青や緑の世界。 ときに激しく、ときに優しく進む物語は、全編を通して水の喜びにあふれ、生き生きとした生命賛歌のようです。 誰かに知ってほしいけれど、誰にも教えたくない、宝物のような絵本です。
(木村春子 絵本ナビ編集部)
あふれてくる、 わたしと世界をつなぐひかり! ――ミロコマチコ(絵本作家・帯より) = = = = = = = = = =
水はめぐる――木を、果物を、動物を、そしてわたしたちを。あまねく生命を旅して、やがて空にのぼって雲になり、大地へ降り注ぐ。そう、わたしたちは、みんな水のこども――。幻想的で瑞々しい表現が話題を呼んでいる絵本作家、阿部海太による初の描き下ろし絵本です。
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