かばのポポくんが、壊れてしまったとりさんの家を直してあげているのを見て、お友だちの動物たちが言いました。 「ぼくも てつだいたかったな」 すると、ポポくんが提案します。 「ぼくたちの いえを つくろうか」 こうして、ポポくんたちの「ひみつきちづくり」が始まります!
みんなで集めた丸太や枝や木の皮をせっせと運んで、せっかくの秘密基地なので……木の上に作ることに! 大きくて立派な木の上に、土台を作って次に骨組み、そして屋根に壁に扉に……と、どんどんできあがっていくようすがとても楽しくて、読んでいるとワクワクしてきます。 できあがったすてきなツリーハウスで、ポポくんたちはどんなことをして過ごすのでしょうか? ぜひ、ポポくんたちと一緒に過ごす気持ちで、読み進めてくださいね。
みんなで力を合わせて作り上げること、困っている人を助けること、そして、頑張った後に見える景色の美しさ……。 そんな大切なことがたくさん詰まった一冊です。
(洪愛舜 編集者・ライター)
「どこにつくる?」「どんなかたち?」ポポくんと友だちは、木の上にひみつきちを作ることにしました。材料をあつめてはこび、骨組みになる木をむすんで、入口と窓枠を作って……最後に扉をつけたら、完成です! みんなの名前の頭文字をつかって「ぞうとぶわきくぽ」という合言葉をきめました。 ポツポツポツ……雨がふりだし、ひみつきちのまわりはあたり一面水浸しになりました。すると、「ぞうとぶわきくぽ〜ぞうとぶわきくぽ〜」と声がきこえ、あり、かめ、かえる、ねこがながれてきました。ポポたちは、ひみつきちの上にお友だちの家も作ってあげました。
本書は、著者がツリーハウスを作られたことから企画が実現しました。ツリーハウスに入ると、子ども達の日常に起きていることでも、特別に感じられます。ポポくんたちも、ひみつきちに入って、おやつを食べたり、水や風の音を聞いたり、木の匂いを感じたり……。五感を刺激して好奇心が芽生える絵本。
何だか優しい気持ちになれるのと、ワクワクした気持ちになれ、なんだか楽しめました。ひみつきち、良いですね。子供のころ作って見れたらよかったな。そんな気持ちになりました。こんな場所があれば毎日がもっと楽しいだろうな。かわいらしい絵とお話で、読み聞かせにピッタリです。 (ピンクちゃんさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子7歳)
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