あっくんはやさしいお父さんがだいすき。 おとうさんのめがねは、ぴかぴかできれい。 めがねにさわりたい。 めがねをはずしたおとうさんのかおを、ぺちぺち。 ちいさな手のひらでさわります。
「かわいいよー かわいいよー おとうさんはかわいいよー」
おとうさんの鼻にかみつきたい。 ぐにゃぐにゃのお耳をさわるの、気持ちがいい。 髪の毛もざらざらのおひげも…。
子どもの目線で、おとうさんのことをこんなふうに愛しむ絵本が、これまであったかしら。 山崎ナオコーラさんが初めて絵本の文章を手がけ、ささめやゆきさんがだいすきなおとうさんに触れる子の、溢れるような思いを絵にして描いています。 抱きついてくる子どもを見つめるおとうさんも、しずかな愛情に満ちています。
「かわいい」と思われるお父さんは照れくさいかもしれないけど、きっとすごく嬉しいのではないでしょうか。 恥ずかしがらずに、最初はそっと小さな声で読んでみてください。 「おとうさんはかわいいよー」って。
幼い子のてらいのない愛情に、心がふっとほどけていく絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
やさしくて、大好きなお父さん。膝に乗っていつまでも一緒にいたい、お父さん。 そんな、お父さんをいとおしむ子どものあふれんばかりの想いを、作家の山崎ナオコーラさんと画家のささめやゆきさんが絵本にしました。 型にはまらない「その人らしさ」を大切に物語を紡いできた山崎さんと、みずみずしい感性で絵を描いてきた ささめやさんならではの、親子のあたたかいふれあいがのびのびと描かれた絵本です。 「かわいい」は子どもだけの専売特許じゃない!おとうさんはかわいいよー。
自分が小さい頃、お父さんのじょりじょりしたヒゲを触っていたなぁ、めがねを外したくて仕方がなかったなぁ、そんなことを思い出しながら読みました。
多分に漏れずうちの子もパパのメガネが気になります、おひげも気になります。この絵本を読んだらもっともっと気になりました。笑
かわいいおとうさん、それは子どもからすると愛おしくて大好きな存在。そんな父と子の姿が柔らかく描かれています。 (みいつけたさん 30代・ママ 女の子4歳)
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