不朽の名作『ルドルフとイッパイアッテナ』の作者であり、著書が300冊を超える児童文学の第一人者、斉藤洋と国際的絵本画家、高畠純のコラボレーションでおくる、親子で読んでほしい「おやすみ絵本」が誕生。 見開き完結でどうぶつたちの私たちが知らないヒミツの姿が描かれます。 一夜一話、大人も子どもも、ほのぼのとした楽しい動物達の様子を思い描きながらぐっすりと眠れること間違いなし、人生の楽しさとほろ苦さを感じさせる、お洒落などうぶつファンタジー絵本です。
いえのちかくや、どうぶつえんや、ぼくじょうにいるどうぶつたちは、わたしたちがちょっと目をはなしているうちに、すっときえて、ふしぎなどうぶつランドにいってしまうのです。そして、わたしたちが気がつかないうちに、またもどってきます。 そのどうぶつランドがどこにあるのか、それはわかりません。でも、どこかで、わたしたちの世界とつながっています。 どうぶつランドにいったどうぶつたちはなにをしているのかな。 ほら、よく、きんじょで見かけるあのイヌは、どうぶつランドにいけば、ゆうめいなピアニストなのです! もしかすると、こちらの世界でも、うちにかいぬしがいないとき、こっそりピアノをひいているのかもしれません。ピアノの音にまざって、パタパタとリズムをとる音がきこえたら、それは、いぬがしっぽでいすをたたいているのです。 ──本文より。
発想がユニークでおもしろい本でした。
人間がちょっと目を離したすきに、犬がピアノを弾いていたり、猫がお風呂に入っていたり。
動物のそんな姿は見たことはないけれど、お話の中でそう言われると、そんなこともあるかもしれないと思わせるお話でした。
1つ1つのお話は短くて、読み切りタイプなので、一夜一話と題されているようですが、小学生くらいなら一人でも十分読める本だと思います。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子4歳)
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