木版画で極めた聖域 [原始の森] 酷寒の大地と向き合い、渾身の刻刀で魂の衝動を描ききった。
代表作「しまふくろうのみずうみ」で絵本作家としてデビューを果たし、カムイ・ユーカラの世界をも初めて木版画で絵本化した手島圭三郎。 北海道の大自然を描写した36作品は、アメリカ、ドイツ、スイス、デンマーク、スウェーデン、中国、韓国で翻訳され、海外でも高い評価を獲得しました。 動物たちの親子愛、兄妹・夫婦愛、仲間愛から、孤独に生きる姿などを描くドキュメンタリー手法は、古来の日本人の自然観を再現したと評されています。 アトリエでの制作風景から、作品内容をつぶさに紹介しながら、「自作のプロローグ」や「小伝」で作家の内面に踏み込み、手島木版画の魅力を余すところなくお伝えします。
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