児童書界の第一線で活躍している十人の著名作家が、身のまわりで「本当にあった恐怖」の出来事をもとに書き下ろした十のお話。その作風は大きく二つに分かれます。一つは、「本当にあった」ことをもとに作家としての想像力をさらに加えて、一つの物語に仕上げたものです。もう一つは、作家自らが体験したり見聞きしたりしたさまざまな種類の恐怖の出来事を、そのまま紹介したものです。本書のキーワードは「魔」です。人間の悪意や邪念が生みだした負のエネルギーが、形を変えて成長していく…そんな抵抗しようもない恐怖の物語が十編そろいました。
みずのまい『メラメラファイヤー』/赤羽じゅんこ『おいで おいで』/竹内もと代『ヒガンバナ』/吉野万理子『黒い波』/川北亮司『霊を呼ぶベンチ』/野村一秋『通せんぼ』/せいのあつこ『がたがた』/田部智子『あっちの茶の間』/岡信子『犬の思い出』/梨屋アリエ『あの手が握りつぶしたもの』
いろいろな恐怖が感じられるお話たちでした。
霊とか超常現象もあれば、いじめや痴漢にあうといった身近な恐怖等も。
魔にしてもいろいろな魔があるなーと思わされました。
恐怖なのですが、バラエティー豊かでした。
私的には最後の梨絵アリエさんの話がリアルだなと思いました。 (みちんさんさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子5歳、女の子1歳)
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