北京&ロンドン五輪バドミントン日本代表の潮田玲子さんが推薦! 「青春って素敵! バドって楽しい! 臨場感あふれ、ドキドキする、そんな一冊です。」
帆西中学校2年の羽野海は、バドミントンのたしかな実力を持ちながら、すべての大会で準優勝どまり。他校から「シルバー・ヒーロー」と揶揄されても、ふわふわと笑っている、そんな少女だった。 そんな海を、久能凪人は、はがゆい気持ちで見ていた。凪人は小学生のころ、クラブチームでバドミントンに打ち込んでいたが、体が弱かったことと、チームで実力ナンバーワンだった兄・航との関係が悪かったことがあり、中学にあがると同時にバドミントンをやめていた。 凪人は、小学生のころ、海と出逢っていた。ふらりとチームに現れ、練習試合で兄を負かしてくれたのが海だった。凪人は、軽やかに、楽しそうにポイントを決めていく海を、まぶしい記憶とともに覚えていたのだ。 ある日、体育の授業のバドミントンで、やる気なくラケットをもてあそんでいた凪人に、海は、「ペアを組んで、現役部員を相手にダブルスをやろう」と持ちかける。バドミントンの世界に、海によって強引に引き戻された凪人に、海はこう告げる。 「久能くん、アドバイザーになって、私を勝たせて!」 しぶしぶながら部のマネージャーとなった凪人は、海との約束を果たせるのか――。
部活に入っている中学生、特にバドミントン部に
所属している子は、どきどきわくわくしながら読む
のではないかなあって思いました。
読みながら、シャトルの音や、汗がとぶ様子なども
感じ、あっという間に読み終えてしまいました。
試合は水物。実力があっても、なかなか思うように
いかなかったりするもの。そんなことにまで思いを
はせることができるかもしれません。 (ぽこさんママさん 50代・ママ 女の子12歳)
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