イジーは発明が大好きな女の子。 「おちゃどうぞマシン」や「スパゲッティのぐるぐるまきマシン」、おじいちゃんのための「ひげそりマシン」……。 びっくりするほど素敵なマシンだけど、ほら、すぐにバネがボヨーン、ジャバラはビローン。 スパゲッティじゃなく壁紙をまいちゃうし、ひげをそりながらはさみはカチカチ暴れ出す。 イジーはかんしゃくをおこして「もうやだ! やーめた!」とマシンを蹴飛ばします。
おじいちゃんに「すぐにあきらめなさんな。なんどもなんどもやってみるんだ」と諭されますが、イジーはおもしろくありません。 そんなある日、カラスが空から落ちてきて……。 羽根が折れたカラスをなんとかしてあげたいイジーはどうするのでしょうか?
飛べないカラスのために、イジーが小さな発明マシンを駆使する場面がユーモラスです。 マシンでミミズをほじくったり、ふとっちょナメクジにかけっこさせたり……。 でもカラスはやっぱり空を飛びたいみたい。 頭を抱えるイジーに、「あきらめなさんな」と道具袋を差し出すおじいちゃん。 「つくればいいんだ、あたらしいはね!」とイジーはひらめきます!
失敗に落ち込み、かんしゃくを起こすイジーですが、夢中で作っているときの表情はとってもかっこいい。 今度こそ失敗も何のその、そこらじゅうからポンプや歯車、モーターや電気回路を集めてきて、一心に機械をいじくりまわします。
2人の娘の母でもあるピップ・ジョーンズが書いたお話に、『バレエをおどるいぬなんていない?』などの著作があるサラ・オギルヴィ―がユーモラスなタッチで絵を描いた絵本。 散らかった部品やがらくたから新しいものが生まれる場面にはドキドキ! 機械好きな子どもたちにはたまりません。 あきらめないイジーから元気と勇気をもらえる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
イジ―は、はつめいが大好きな女の子。 どこへ行くにも、どうぐぶくろを持ち歩き、素敵なマシンを作ります。 でも、失敗してあたまにくることも、しょっちゅう。 ある日、イジーの目のまえでカラスが空からおちてきて、けがをしてしまいます。 「とべないカラスを なんとかしてあげたい!」 いっしょうけんめい考えたすえに、イジ―がひらめいたのは…。
失敗したからといってあきらめないで!
失敗すると「やーめた!」ってなるのは私もそうかもー。
ですが、そこで終わってしまうかがんばるかでやっぱりその後は違ってきますよね。
「なにごともやればできる」と見守ってくれるおじいちゃんもすてきです。私もこういう姿勢で子供に接したいものです。 (みちんさんさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子7歳、女の子3歳)
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