2025年、日本は「団塊の世代」が75歳の後期高齢者となり、国民の3分の1が65歳以上、5人に1人が75歳以上という「超・超高齢社会」を迎えます。「介護職」の市場は今以上に拡大が予想されますが、若い世代にとって、「きつそう」というイメージが浸透している仕事かもしれません。
本書は、ますますお年寄りが身近な存在になる時代を生きる小学、中学、高校生に向けて、「介護」の基本を伝える、初めての実用ノンフィクションです。将来の仕事に介護職を考えている生徒たちにとって最適の入門書となるはずです。
(以下、書籍概要) みなさん、きっと毎日、当たり前のように、食べたり、お風呂に入ったり、トイレに行ったりしていますよね。でも、人は年を取ったり、病気をしたりして、それまで自由自在に動いていた体が、言うことを聞かなくなったり、鈍くしか動かなくなったりします。 そうなったとき、当たり前のようにできていたことが、人の手を借りなくてはできなくなります。その手助けにつながること、そのすべてが「介護」なのです。 自らも祖母を介護した経験を持ち、さまざまな介護現場を取材してきたジャーナリストの小山朝子さんが、小学生からでもお手伝いできる介護の基本を、豊富なイラストとともに紹介します。本書で取り上げる介護のテクニックは、介護福祉の教育機関で教えているものと変わりません。そのなかから、基本的な動作、技術をお伝えします。 この本を読み終わったとき、テクニックはもちろんですが、何より、「介護とは、相手の立場に立って考え、その人に寄り添うこと」という小山さんの強いメッセージが伝わるかと思います。
私が介護の世界に入ったのは50代です。地元の向陽台高等学校で高校生と一緒にヘルパーの資格を取得しました。その後私は施設に勤めて、介護福祉士になりました。そしてさらにケアマネジャーになったのです。それだけにこの本はとても関心がありました。これは何よりも介護の魅力をしっかり伝えてくれます。この本で紹介されている介護技術はひじょうに役立つと思います。私はこれまで様々な介護の本を読んで、たくさんの介護の講演会にも参加させて頂きました。特に三好春樹さん、竹内孝仁さんの本はいっぱい読ませて頂いて、今でもとても感謝しています。私は介護に出会って、ほんとに幸せだったと思います。この本を読ませて頂いて、あらためて介護の素晴らしさを実感しました。ありがとうございました。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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