森の動物の子ども達はうさぎのマリーさんのつくってくれるフルーツパフェが大好き!すべての見開きに永田萠氏の美しい挿絵入り。こぐまのジローくん、きつねのネネちゃん、たぬきのタントンくん、みんな、うさぎのマリーさんがつくってくれるキラキラ輝くフルーツのデザートが大好き。でもある日、みんながいつものようにフルーツパーラーへ行くと、「しばらくおやすみします」という張り紙が。こんなことははじめてです、マリーさんにいったいなにがあったのでしょうか……。うさぎのマリーさんと森のどうぶつの子どもたちの心温まる物語。 優しい詩のような言葉で紡がれたお話と、”カラーインクの魔術師”永田萠氏の繊細で美しい挿絵のコラボレーション。 (総ルビ、すべての見開きに挿絵入り)
─まるで、お日さまのかけらみたいな、オレンジとパイナップル。 バナナは、みかづき。 さくらんぼうは、赤と黄いろのお星さま。 きらきらフルーツのまんなかには、まっ白な雲のソフトクリームがもくもく。 どこから、なにから、たべたらいいのやら。 スプーンとフォークを手にしたみんなは、うっとりしています。 たべるのがもったいないような、見ているだけでうきうきしてくる、きらきらフルーツのほうせきばこです。 「さあ、めしあがれ」 マリーさんはやさしく、こえをかけました。 「いただきます」 「いただきます」 「いただきます」 ひとくちたべると、こぐまのジローくんの顔は、お日さまみたいににっこり。 ひとくちたべると、きつねのネネちゃんのほっぺは、まんまるいお月さまに。 ひとくちたべると、たぬきのタントンくんのひとみは、お星さまみたいにきらり。 ─本文より。
カラフルなイラストに惹かれ、手に取りました。
うさぎのマリーさんのフルーツパーラーは行列のできる人気店。フルーツパフェは、食べるのがもったいないような、見ているだけでウキウキしてくる、キラキラフルーツの宝石箱なのです。
ところがある日、突然お店がお休みになってしまいます。心配していたこぐまのジローくんは、たまたまマリーさんを見かけ、あとを追って……。
カラーの挿絵のページがたくさんあって、とてもきれいでした。優しいお話で、気持ちもハッピーになります。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子15歳、男の子13歳)
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