休み時間のたび、スマホ片手にトイレにこもる麻帆。 全身校則違反で周囲からういている沙羅。 なにに対しても心から興味を持てない翔太。 母の望むいい子を演じ続けているのぞみ。 窮屈でたまらないのに、どうしたらいいかわからない――。 もがきながら、新しい自分と居場所を獲得していく中学三年生。 ひりひりして、心ゆさぶられるYA小説。
わたしたちは、いろんなものを共有してきた。 おさななじみってだけじゃない。 友だちって感じでもないし、仲間ってわけでもない。 兄妹(きょうだい)でもないし、翔太(しょうた)にいたっては、異性(いせい)を感じることもない。 だけど、人生の半分以上の時間を共にすごしてきた、へんてこな関係。 (本文より)
もくじ
春・麻帆 〜ブロックの迷宮 5
初夏・沙羅 〜サワルナ、キケン 39
夏・翔太 〜残念ヒーロー 109
秋・のぞみ 〜ピースメイカー 163
初春・麻帆 〜スマイル・ムーン 221
中学生たちの物語。
はみだしものであることを気にする子も気にしない子も。
環境で人は変わるし、逆に自分が変われば環境も変わるものだと思います。
中学生は変わる時期ですよねー。
みんながんばれとエールを送りたいです。 (みちんさんさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子5歳、女の子1歳)
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