おばあさんが一匹の白いねこを抱いています。名前はカティンカ。 かわいいふつうの白ねこですが、しっぽがちょっと変わっていて、しっぽだけなぜかトラ柄! 「おもしろいわね」「すてきなしっぽだね!」という人もいれば、「ずいぶんおかしなしっぽだね。ほかにもおかしなところがあるの?」という人もいます。 そんなときおばあさんはむっとして「とんでもない。とってもかわいいふつうのねこですよ」といいます。
カティンカはたしかに、ふつうのねこみたいです。 夜中に遊びにいっても、朝にはおばあさんの窓辺へ帰ってくるし、キッチンにおりるとゆうべねずみを追いかけたあとがのこっていたりします。 おどけてテーブルから落ちそうになる芸当もします! でも……カティンカは自分のしっぽを大切にしておばあさんにはさわらせません。 ある夜、おばあさんが目をさますと、カティンカが外へ出て、森のほうへむかうのを見ます。 しっぽがいつもと違うみたいだけど、どうしたのかしら? カティンカを追いかける他の動物たちといっしょに、おばあさんもみんなを追いかけて真っ暗な森につくと……!? さあ、カティンカのしっぽはどうなっていたのでしょう。
薄紫や薄いブルーがやさしげで、美しい色彩のジュディス・カーの絵本。 カティンカのしっぽが変化する後半は、その特徴的な色彩がいっそう魅力を増します。 金色と赤銅色の間のようなかがやきがちりばめられた絵のうつくしいこと! 月光の下で楽しそうな、おばあさんとカティンカ、そして動物たちの仲間にきっと入りたくなりますよ。
おだやかな文の中にねこへの愛情深いユーモアが効いたおはなし。 そう、カティンカはすてきなねこにまちがいありません!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
おばあさんは、ごくふつうのかわいいねこのカティンカと、なかよく気ままにくらしています。 ところがある真夜中、目が覚めたおばあさんが窓の外を見ると、カティンカがしっぽをきらきらと光らせて、森へ走っていくではありませんか。あとを追いかけていくと、森中の動物たちがカティンカのまわりに集まっていて…? 英国のベテラン人気絵本作家によるゆかいなファンタジー。
真っ白くて、しっぽだけ縞模様になっている表紙の猫が可愛くて、手に取りました。
おばあさんと仲良く暮らす猫のカティンカ。
真夜中にカティンカがしっぽをキラキラ光らせて、森へ走っていくのを見つけます。
素敵な絵だなと思ったら、大好きな「モグシリーズ」の作者さんでした。
猫への愛が感じられます。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子11歳)
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