ある日、ひとりの男が町の通りをねりあるき、タイコをたたいてさけびだした。 「ゆこう どこかにあるはずだ もっとよいくに よいくらし!」。 町の人びとは、平和な町を乱すタイコたたきを捕らえようとしたが、タイコたたきの言葉はしだいに広がって…? 『熊とにんげん』などで知られる絵物語の名手チムニクの名作を復刊。表紙はオリジナルの表紙の装画を活かしました。
レトロな雰囲気の表紙のイラストがとても素敵だったので、読んでみたいと思いました。
海外のおはなしですが、リズムカルな訳文でとても読みやすい作品です。
「ゆこう どこかにあるはずだ もっとよいくに よいくらし!」と叫びながら、次第に数を増やしながら、町の外へ出ていくタイコたち。
良い国も良い暮らしも「探すもの」ではなく「作るもの」だと教えてくれるおはなしで、大人が読んでもハッとします。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子17歳、男の子14歳)
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