童話「赤ずきん」を題材にしたミヤギユカリの作品集。原画と同じサイズの絵が、見開きページで次々に繰り広げられる迫力のアート絵本です。生き生きとした線や塗りの感触がダイレクトに伝わってきます。古くはペローに始まる赤頭巾とオオカミのお話が、300年の時を越えて、新鮮なヴィジュアルブックとなりました。
ミヤギユカリの「AKAZUKIN」ではオオカミが生き生きと描かれているのが魅力のひとつです。餌を求めて森をさまようオオカミ、遠吠えを野山にひびかせるオオカミ、強靭で俊敏な足をもつオオカミ。人間がとっくの昔に失った野生の象徴であり、生きものとしての鋭敏な感覚をもつ存在として登場します。
スイスのインディペンデント出版社Nievesとのコラボレート出版。
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