いもとようこさんの「あかちゃんのためのえほん」シリーズ。 トイレ、おふろ、おきがえなど、“できるかな?”という視点で、1歳半から親子で楽しめる、小さめサイズの絵本です。 この絵本のテーマは「おきがえ」。
はだかんぼうの男の子が、服・靴・帽子を見ながら「ぼくのは どれかな?」 ねこの子もいっしょに「にゃんのは どれかな?」
男の子とねこは、それぞれ、おきがえをはじめます。 まずはパンツ。それからシャツ! くつしたもはいて……。 あらあら、洋服のえりぐりから顔を出すのは、頭がひっかかってむずかしそう。 「よいしょ よいしょ」と男の子はがんばります。
あれ? ズボンもはいたけど、何だかちょっとおかしいみたい。 どこがおかしいか、わかるかな?
子どもが楽しそうにおきがえする、シンプルな絵本。 風合い豊かな、やさしい色彩の絵から、何とも言えないあたたかさが伝わってきます。 きがえ終わった男の子は、赤い長靴に吊りズボン、黄色い帽子姿がかわいいですよ。 ねこのにゃんは、赤い水玉のワンピースがとってもお似合い! 愛らしいふたりに、何度もページをめくりたくなる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
和紙のちぎり絵の技法を用いて丁寧に描かれ、ゆっくりページを眺めていると親子の豊かな時間が育まれるあかちゃんのためのえほんシリーズ。 男の子とねこのにゃんが、ページをめくるごとにシャツを着て、ズボンをはき、くつしたをはく様子を見ることで、お着がえに関心をもってもらい、生活習慣を身につけましょう。
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